「もっと知りたい」につながるアート

以前の投稿で、アートはわからなくてもいいんだという話をしました。

でも、今日は「わからない」という感覚から「もっと知りたい」という興味につながりやすい、

アートの一つのジャンルのお話しをしたいと思います。

それは、『現代アート』です。

現代アートって?


まず、謝ります。。。

この記事を書くまで、現代アートというものを、私自身が勘違いしておりました。ごめんなさい。。

私は、今生きているアーティストが、自由に描いたアートのことを単純に言うのだと思っておりました。

でも実はちょっと違うようで、

“いま”生きている私たちの社会の問題や課題を紐解き、

アートを通してそれを観る側に訴えかけるテーマを持つもの、それが現代アートと呼ばれるそうです。

そして、ここで言う”いま”というのは文字通りの現在(今)を表しているわけではなく、

書き手の生きた時代のことを表しています。

つまり、現代に生まれたアートが全て「現代アート」と呼ばれるわけではなく、

100年前の作品であっても、その時の”いま”を投影した作品が「現代アート」であるというわけです。

わからないと思うのは当たり前?


前段で書いた通り、

現代アートには社会の”いま”を映し出すようなテーマがあるわけです。

例えば、戦争や、政治、宗教などもその中には含まれています。

なので、パッと見た印象で、「キレイ」とか「かっこいい」とかそういった感覚が生まれるものは少ないかもしれません。

むしろ、違った印象を受けるはず。

時には「わからないな」と感じる人もいるはずです。

それは当然なのかもしれません。

なぜなら、

書き手が映し出すテーマが根底にあるからです。

でも、その”わからない”の感覚が大事になってくるのが、

これまた現代アートの良さだとも感じています。

現代アーティスト、バンクシー


今や誰もが知っているアーティストの一人ですので、

彼の絵をネットやテレビで見る機会は少なくないと思います。

彼の作品の中の一つに、

ガザ地区に描かれた子猫の絵があるのをご存知でしょうか。

多くの空爆が行われ、子ども含む多くの市民が犠牲になったような地域に、あえて子猫の絵を描いたわけです。

バンクシー本人は、

この絵を描いた意味について、

「自分のウェブサイトに写真を投稿して、ガザの破壊された姿に焦点を当てたいのだ。

インターネットの人たちというのは、子猫の写真しか見ないものだから。」と答えたそうです。

単に紛争などで破壊されたその惨劇を伝えたいのであれば、写真や動画で伝えるのがベターかと思いますが、

彼はそこにプラスして、社会の風潮への皮肉を織り交ぜたわけです。

もっと言えば、

世界で何が起こっているのか、そのリアリティを伝えるために、

目先のものに惹かれてその先を見たり考えようとしない世の中全体に問いかけたわけです。

「わからない」の先に


有名アーティストを一例に出しましたが、

現代アートというのは、

パッと見ただけではわからないのは当然だと、お分かりいただけたかもしれません。

また、バンクシーの作品のようにテーマが伝わってきやすいものもありますが、

そういった類のアートばかりではないのも事実です。

書き手があるテーマを持ち、アートを通して私たちに問いかけているわけですから、

それを考えたり知ろうとしない限りは、そこで止まってしまいます。

でも、「わからない」をきっかけに知ろうとすれば、そこには少なくとも自分なりの感動があると思います。

そういう感覚を一人でも多くの人に味わってほしいですし、

その魅力をこれからも発信し続けて行きたいと思います。

次回以降の記事では、もう少し掘り下げて、

現代アートを別の観点からお話しできればなと思ってます。

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